次の朝礼当番でネタが無くて困っている方へ、誰にでもできる一言スピーチの組み立て方を紹介します。朝礼の一言は、特別な話である必要はありません。時事ネタか、ちょっとした情報提供、この2つのやり方を知っておけば、自分の周りにあるネタで簡単にスピーチを作ることができます。
⇒ <目次>スピーチ上手になるコツ
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朝礼一言 スピーチの2つの組み立て方
1つは、時事ネタパターンで、最近あったことをベースに話すものです。仕事に関係ない話題から入ってもかまいませんが、最後に仕事に結び付けて終わるのがお約束です。
もう1つは、情報提供パターンです。
時事ネタパターンは、タイムリーなことが肝心ですが、情報提供パターンは、情報が古くなっていない限り使えるので、いくつか持っておくと、時事ネタがないときやいきなり指名されたときにも対応できます。これは情報自体が仕事に何らかの関係がある必要がありますが、あくまで軽めのネタを準備しておきましょう。
時事ネタ パターン
素材となるのは、時事ネタや最近身近であったことです。例えば以下のようなものがありますが、これは会社の朝礼の自由度、どこまで仕事以外の話題が許されるか、によって決まってきます。固いところでは、経済ネタや会社ネタが無難なところでしょう。自由な雰囲気の朝礼でない限り、どんな切り口から話したとしても、最後は仕事や勤務に結び付けて終わることです。
会社ネタ
・休み(3連休、ゴールデンウィーク、夏休み)
・会社行事(入社式、人事異動、新組織、全店会議、株主総会、仕事納め)
・季節ネタ(歓送迎会、忘年会、新年会、クールビズ)
経済ネタ
・日経平均/為替
・企業業績(増収、減収、倒産)
・企業不祥事
・新製品/新サービス
共通する身近な出来事
・会社の近く/会社の最寄り駅近くの店
・通勤途中の出来事
プライベート
・週末にしたこと/出来事
・趣味/旅行/ドライブ
・健康
・家族のイベント(結婚/出産/入園…)
スポーツ関連の出来事
・プロ野球
・Jリーグ
・ゴルフ、テニス
・オリンピック
・ワールドカップ(サッカー他)
政治ネタ
・選挙結果
・予算委員会ネタ
政治と宗教の話はデリケートです。政治がらみのネタはゴシップ、スキャンダルの場合だけにしておきましょう。
芸能ネタ
社会現象になっていることならいいですが、通常のゴシップネタは止めておいて方がよいでしょう。
時事ネタの話の組立
時事ネタパターンの基本の組立は以下の3です。
(1) 事実の説明
(2) その事実に関するあなたの立ち位置
(3) その事実を受けてのあなたの考え/行動
この(1)、(2)、(3)の話を混ぜないことがコツです。事実の説明なら事実だけを話し、そこにはあなたの考えを混ぜない。(2)の立ち位置の話なら、何故自分がその立ち位置なのかを話し、事実に関する意見は言わない、最後に(3)であなたの考え/行動を話すことにより、話にメリハリができます。
聞いている方は(1)、(2)を聞くと勝手に(3)を想像します。その想像とのあなたの(3)のギャップが話を面白くしたり、印象深くしたりします。
(1)事実の話
話そうとする話題についての事実を説明します。いくら有名なことであっても、人によって知っている情報量は違いますので、これから話すことに関する事実を基本的なことから整理して話し、みなさんの知識レベルを合わせておきます。
これをやらないと一部の人は理解できても、大半の人にはチンプンカンプンな話になってしまいます。伝えたい人に伝わったとしても、他の周りの人の頭を?だらけにしてはいけません。どこまで説明するかは、マニアでなくても、あなたの立ち位置が理解できる程度の説明はしましょう。
事実の話で重要なのは、事実を中心に説明することです。世間一般の見方ならいいですが、あなた個人の見解を挟まないことです。あくまで話を分かってもらうために知っておいてほしい事実の説明です。
(2)立ち位置の話
その事実とあなたの関わりです。その事実に対するあなたの意見や感想ではありません。あなたの立ち位置です。その事実に対して、極端な言い方をすれば敵が味方か、好きか嫌いかがわかるような立ち位置の説明です。ここであなたの立ち位置、ポジションをはっきりさせておかないと、次のあなたの意見をどう受け止めればいいのか、聞いている人が迷うことになり、聞いている人にもモヤモヤ感が残ります。
例えば
- 事実 - 立ち位置
- 駅前に豚骨ラーメン屋がオープンした - 九州出身で豚骨ラーメンにはちょっとうるさい
- 週末に車で湘南に行った ‐ 海の近くで育ったので海を見るのが好き
- 巨人が3連勝した - 子供のことからの巨人ファン
- 日経平均が3日続落 ― 最近、株を買った
- 東芝が債務超過なった ― うちのテレビは東芝のレグザでとても気に入っている
(3)あなたの行動/考え
事実の説明とあなたの立ち位置がしっかりと伝わると、聞いている人は、勝手に結論を想像します。その想像の結論とあなたの行動や考えとのギャップが話を面白くします。そのためにも、事実の説明や立ち位置の説明であなたの意見や考えを混ぜないことです。
無理やり受ける、笑える話に持ち込む必要はありません。まったくギャップがないと退屈なスピーチに終わってしまいますが、無理にギャップを大きくする必要もありません。返って小さなギャップ程度の方がみなさんのココロをなごませ、朝の時間にふさわしいスピーチになります。
また朝礼ですので、話題があまり仕事とは関係ないことの場合は、多少強引にでも仕事に置き換えて、話を終わらせた方がよでしょう。すんなり話がつながる必要はありません。強引な方が返って可笑しみが残ります。
例えばこんなこと
ギャップは上か下かのどちらかです。
- 事実 - 立ち位置
- 駅前に豚骨ラーメン屋がオープンした - 九州出身で豚骨ラーメンにはちょっとうるさい
上:博多の本店よりもおいしいかもしれない
下:ちょっと濃すぎた。東京へ来て、舌が東京舌になったのかもしれない - 週末に車で湘南に行った ‐ 海の近くで育ったので海を見るのが好き
上:期待していなかったけれど思ってた以上にキレイで、リフレッシュできた
下:帰りの道が大渋滞で結局帰り着いたのは10時になった - 巨人が3連勝した - 子供のことからの巨人ファン
上:今週末はドームに応援に行こう思う
下:自分が球場に応援に行くと何故か勝てない - 日経平均が3日続落 ― 最近、株を買った
上:チャンスと思い買い増しを考えている
下:株も仕事もガマンが大事だが、この前買ったときも下がった - 東芝が債務超過なった ― うちのテレビは東芝のレグザでとても気に入っている
上:簡単に技術を海外に投げ売りせずに、再起してもらいたい。
下:サザエさんのスポンサーを降りるのかどうか心配
朝礼のスピーチでウケる必要はない
朝礼での一言で、ウケる必要はありません。朝礼は仕事の始まりを示すものですので、大爆笑よりも、クスリとみなさんのココロをほぐすぐらいが丁度いい。またあまりふざけた内容は上司、先輩のヒンシュクをかいます。
(次ぎ)朝礼スピーチの組み立て方 情報提供パターン
5.1 スピーチがうまくなる3つのコツ
5.2 スピーチで緊張しそうになったら
5.3 いきなりの自己紹介を乗り切る5つの項目
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