ある程度やり方が決まったら、まず小さな範囲で実験してみることです。全部署に導入する前に、一部署で。全店に展開する前に、1店舗で。

作戦展開の基本
どんなに熟考した作戦でも、実際にやってみなければわからないこと、やってみてはじめて気が付くことがあります。十分に検討しておくことは必要ですが、そこに延々と時間をかけよりも、ある程度見込みがついたら、小さな範囲で実際にやってみることです。やってみて課題を洗出し、修正点をフィードバックして、作戦をブラッシュアップさせる。これが作戦展開の基本です。

これをやらずにいきなり全店で展開すると、作戦の粗(アラ)が全店でトラブルを引き起こし、作戦範囲が広ければ、広範囲の火消し作業が必要になってきます。この火事は現場の士気を落とし、作戦に対する信用を無くしていきます。

1つで始めて3つまで実験する
まず自分のコントロールしやすい、1人、1部署、1店、で行う。次にそれを3つに増やす。このときの3つは、それぞれ違うタイプのものがよいでしょう。役職が異なる3人、業務が異なる3部署、規模が異なる3店、地理的な場所が異なる3店とかです。

全社的な作戦展開なら、特定の事業部とか地区とかでさらに検証することも必要です。
そこまでやると、だいたいそれで全部に展開する作戦を完成させることができます。

3つに増やしてもうまくいくことが確認できて、はじめて全部に展開する価値のある作戦にすることができます。

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