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2.14 指揮命令系統を守る
組織の中で仕事を受ける上で、最も重要なのは、指揮命令系統を守ることです。だいたいの会社組織はピラミッド構造になっており、あなたが今いる位置から経営陣まで縦に最短で登っていく線、それがあなたの指揮命令系統です。
あなたの上司の田中係長、田中係長の上司の上田課長、上田課長の上司の鈴木部長、鈴木部長の上司の松本常務の場合、
あなた ― 田中係長 ― 上田課長 ― 鈴木部長 ― 松本常務 があなたの指揮命令系統になります。
あなたに仕事を指示できるのはこの指揮命令系統だけです。逆の言い方をすると、いくら課長や部長であっても、指揮命令系統以外の他部署の人があなたに命令することはできないし、命令されてもあなたはそれに応じる義務はありません。
これが原則です。組織の基本ルールを分かっている(常識のある)部長や課長であれば、系統を無視して命令することはありませんが、困っている様子で手伝う時間があるなら、進んで手伝いましょう。
※タスクフォース、プロジェクト、CFTの場合は、それぞれのリーダーからプロジェクト責任者につながるラインが指揮命令系統になります。
上司の上司からの仕事は引き受ける
上司以外の仕事で、あなたが引き受けなければならない仕事は、上司の上司からの仕事です。
あなたは、田中係長だけでなく、上田課長、鈴木部長、松本常務からの依頼の仕事は、引き受ける義務があります。
上司に報告してからとりかかる
30分以内で終わるような簡単な仕事なら別ですが、そうでなかったり、他に急ぎの仕事を抱えている場合は、まず田中係長にどちらを優先すべきか判断を仰ぎます。田中係長が不在の場合で、急ぎの仕事がない場合は、すぐに取り組み、田中係長が戻ってきたら報告します。急ぎの仕事を抱えている場合は、命じてきた人にそのことを説明し、判断を仰ぎます。
指揮命令系統以外の仕事は、上司経由にしてもらうのが基本
他部署など指揮命令系統以外からの仕事の場合、30分ぐらいで終わり、本来の仕事に差し支えなければ引き受けてかまいませんが、そうでなければ田中係長に相談するか、田中係長に直接依頼してもらうように伝えるのが基本です。
他部署からの依頼はできれば対応したい
他部署の人からの依頼を快く受けることで、他部署との関係が緊密になり、のちのち、あなたやあなたの部署がその部署と円滑に仕事を進められるようになります。このためそうした依頼には応じたいものですが、あくまで上司から命じられた本来の仕事が優先です。
最悪なのは、田中係長の知らない仕事に時間をとられ、あなたがやるべき本来の仕事が遅れることです。
抱えている仕事は上司に把握してもらう
あなたに直接指示を出すのは直接の上司(田中係長)ですので、あなたがどんな仕事を抱えているかを常に上司に把握してもらっておくべきです。上司の知らない仕事であなたが手一杯になっていては、上司はうかつに仕事を引受けられなくなります。
(次ぎ)3 ポジティブになる行動習慣
2.5 仕事はすぐにやるのが基本(戻る)
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