動物にはナワバリがありますが、これは人も同じです。目安は2m、1m、50cmです。人のナワバリ:身体的テリトリーの法則を知っておくと、 相手と親しくなる時間を短縮することができます。また、右側は外・フォーマル・敵で、左側が内・インフォーマル・味方です。
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相手との親密度で距離が決まる
ひとつは、自分の片手を伸ばした範囲(80センチから1メータ)、
もうひとつはヒジがぶつかる範囲(30センチから50センチ)です。
ここから4つの距離感が生まれます。
基本法則
2メートル以上
相手との距離が2メートル以上:互いの片手が届かない距離
これは相手と面識がない、興味がない、赤の他人の距離感です。
1メートルから2メートル
相手との距離が1メートルから2メートル:互いに手を伸ばせば届く距離
初対面の人、まだあまりよく知らない人、 知っているけどあまり興味がなかったり、好きではない人との距離感です。古くからの知り合いなのに、この距離をとろうとするのは、嫌いの可能性大です。
50センチから1メートル
相手との距離が50センチから1メートル:一方が手を伸ばせば届く距離
友人です。この距離が短くなればなるほど、親密さは深くなります。
50センチ以内
相手との距離が50センチ以内:ヒジとヒジがぶつかる距離
肉親、恋人、大親友の距離感です。
例外もあります。
エレベーターの中、満員電車、雑踏・人ごみの中など、むりやり50センチ以内の距離になったときは、自分をひそめることで、隣の人との心理的距離感をとろうとします。
例え隣りが親友だとしても、混雑したエレベータの中では話を止めます。そこで、プライベートな会話をすると嫌がられます。
※この距離感は人によっても違いますので 、1メートルはだいたいの目安と考えてください。
右側に立つのと左側に立つのでは、意味が逆になる
あと重要なのは、カラダのどちら側にいるかです。自分から見て
右側:外、フォーマル、敵
左側:内、インフォーマル、味方
左効きの人の場合はあまり明確ではありませんが、恋人同士が街を歩くとき、男性が右側、女性が左側になるのが一般的です。この位置が逆だと男女のチカラ関係が逆転しているように見えます。
子供と歩くときは、子供を守るため、利き腕である右手がフリーになるよう、子供は左側に立たせます。
※会議室などだと右左の前に、奥がエライ人というルールが優先します。
二つの部署、二つの会社が向き合うときは右左に関係なく、入り口から遠い方にそれぞれのエライ人が座ります。それでも部下を左側に座らせている方が落ち着きがよくなります。このため迎え入れる側は、相手を入り口から向かって右側に座るよう勧めましょう。
応用する
位置関係もあります。
横にいるのはミカタで、
敵と向き合うときは、正面です。
この距離と位置関係の原則からいくつかの法則が導き出せます。
友達になりたいなら
1メートル圏内に一緒にいる機会を増やすことです。
まだよく知らない段階からいきなり相手の1メートル圏内に入ると 警戒され、馴れ馴れしいとか、ずうずうしいとか返って逆効果です。
最初は1メートルまで
最初は自分の1メートルと相手の1メートルを接する距離、つまり2メートルから1メートルの範囲です。この範囲で自分を知ってもらうことです。
車、飛行機、電車で隣りに座る機会を積極的に利用すべきです。ただしエレベーターの中など、他人が近くにいる場所で 親密になろうとすると、逆効果です。
宴会でのポジション
食事や宴会などの席で、隣り、斜め前に座る。
1メートルを切る距離であれば正面でも効果がありますが相手に警戒されないポジションは、横か斜めです。
説得やお願いをするなら
相手の正面から向き合うのではなく、相手の90度の位置、相手が上司なら上司の左側の角に座るのがベストポジションです。
あまり近いと逆効果ですが、1メートル圏内が目安です。
親しい上司へのお願いなら右側
信頼関係のある上司に、折り入ってお願いがあるなら、上司の左側から行くのが効果的です。中には部下と距離を置きたがる上司もいます。そんな上司に左側から行くと、逆に警戒されます。ただし、ミスの報告などの場合は、いくら親しい上司でも、上司の右側に立って報告すべきです。
ビジネスで友好的な関係を気づきたいなら
90度の位置は不自然ですが すくなくとも相手との距離は2メートル以内
できれば同じ一つのテーブルで向き合うようにしましよう。
テーブルは角のある四角いテーブルよりも 四角くても角の丸いもの、
理想的なのは楕円形のテーブルです。
1対1なら、真正面ではなく、相手が上座(一般的には部屋の奥に近い方) になるよう
ハス向かいに座りましょう。
対決したり、今後一切の付き合いを切るなら
別々の長テーブルを向かい合わせに置き 相手との距離をできるだけ空けると
対決の意思を示すことになります。
圧迫面接や査問などの場合は
相手をイスだけにして2メートル以上離すと効果が増します。
このとき注意する点は、こちら側の テーブルから下を隠すようにしておくことです。
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