人は成功体験に固執する
人はひとつ成功すると、そのやり方が成功体験となり、そのやり方を繰り返すことで成功を積み重ねていきます。もちろんその間、やり方もブラッシュアップされていきますが、そのやり方が自分の中の必勝メソッドとして血や肉となります。

そうなると、このメソッドを応用することでさまざまな問題を解決しようとします。そしてこのメソッドが上手く行けば行くほど、そのやり方に固執するようになります。

いつかは限界が来る
すべてに万能なメソッドなどありませんので、いずれそのやり方では上手くいかないことも出てきますが、必勝メソッドでの過去の成功体験が多いほど、なかなかやり方を変えることはできせん。それはまるで、過去に一発ギャグで一世を風靡した芸人がいつままでもそのギャグに固執し、受けなくなるとそれと同じようなギャグで2発目を狙おうとするようなものです。

正面突破で死人を出す
勇猛果敢な突撃で戦況を打破してきた人は、部下にもそれを求め、力業による正面突破作戦に固執します。戦況が変わっても、それしか突破口を見出す方法がないと決めつけ、突破できないのは部下の気合が足りないからだと一喝します。運よく乗り切れればよいですが、多くの場合、誰かに止められるまで傷口が広がり続け、多くの討ち死にを出すだけに終わります。

全軍の将
成功体験や必勝メソッドの確立は重要ですが、同時に自分のやり方の向き不向き、限界を知っておくことが重要です。自分のやり方が向かないときには、他のやり方を採用し、そのやり化を得意とする人に権限を委譲することも必要です。それができなければ、一軍の将は務まっても、全軍の将になることはできません。

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