部署でも、プロジェクトでもあなたが集団をチームとしてまとめていくには、やるべきことは3つです。

① 目標(ゴール)を明確にすること

もっとも重要なのは、目標(ゴール)を明確にすることです。
何を目標にするかによって判断の基準が違ってきます。
プロジェクトを進めていくうちには、さまざまな判断・選択が必要になってきます。これはチーム全体だけでなく、個々のメンバーの日々のさまざまなタスクの中にでもです。このときイメージしているゴールがメンバーそれぞれで違うと、何か判断が必要なたびに会議を開いたり、マネジャーに相談することになります。相談しているうちはまだいいですが、ゴールが共有できていないと、そのうち個々のメンバーで勝手なゴールに向かって判断し、本来のゴールが捻じ曲げられていくことになります。

② 現実的な手段を選択すること

ゴールに向かっていくやり方には、いくつかの方法・手段があります。大事なのはチームのメンバー、状況にとって実現可能な手段を選択することです。
メンバーを鍛えたり、追加したり、予算や環境を変えることはある程度は可能です。またチームにとってのリソースをどれだけ潤沢にできるかはマネジャーの力量でもあります。ただそれには限度があります。理想通りの環境は整いません。どこかで割り切りが必要です。実現不可能な手段を選択し続けることは、チームを疲弊させるだけです。

③ 風通しをよくすること

例え同じ目標を共有していても、どこか些細なことで食い違い、意見のズレが出てきます。これはその都度調整できれば大したことはありませんが、放っておくと1ミリのズレがやがて1メートルの大きな亀裂に広がり、一気にチームを瓦解させます。
大事なのはメンバー間でズレや違いを互いに認め、ゴールにとって最善なものは何かを話し合うことです。それをすぐに、気兼ねなく話合えるようにチームの中の風通しを良くしておくことです。

飲み会やレクレーションは風通しをよくするための有効なツールですが、それが必須ではありません。すべてのメンバーが仲良しになることが目的ではありせん。大事なのはマネジャーと個々のメンバーの風通しをよくすることです。そのためにもっとも重要なのはマネジャーがメンバーに対して敬意を持ち、その意見によく耳を傾けることです。
定期的な会議だけでなく、特に用がなくてもマネジャーはメンバーの作業場所に通い、気軽に声をかけることです。仕事のことでなくても構いません。気さくに話ができる、そういった関係を築いていくことです。
 
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