マネジャーにはいろいろなタイプややり方があります。自ら先頭に立って引っ張っていくタイプもあれば、権限委譲し、上位職としての役割が求められる場合だけ関与するマネジャーまで、さまざまです。それでもマネジャーに求められる役割はひとつ、集団をまとめることです。

重要なのはベクトルの集約

どれが正しいやり方というわけではなく、タスクや構成メンバーによって必要なやり方が変わってきます。ただし、どのやり方でもマネジャーの役割として重要なのは、ベクトルの集約です。組織の個々メンバーのエネルギーを目標、目的に向かって集約させ、組織の力をより大きなものとしていくこと、これこそがマネジャーのもっとも重要な役割です。

集約の規模が職位を決める

何人の集団の力の集約ができるかで、マネジャーとしての職位が決まってきます。部長なら部全体、課長なら課全体、プロジェクトリーダーならプロジェクト全体です。これはマネジャー本人が自ら号令をかけてやるという方法が一般的ですが、仕組み作りや適切な権限移譲で結果的にそうなればよいことです。

集団の範囲が広がっていけばいくほど、集団を構成するメンバーの多様性も高まってきます。自分の課や部の中にも変わり者や扱いづらい者など様々でしょうが、対象とする組織が大きくなればなるほど、そうした人種も増えてきます。

多様性の許容

一方でコミュニケーションを取りづらいメンバーが、仕事に対する十分な力量を備えていたり、その仕事に不可決な能力を持っていたりすることもあります。より複雑で難易度の高い目標に到達するには、そうした人材に活躍してもらうことは欠かせません。

最後はマネジャーの器の大きさ

マネジャーの力量とは、いろんなタイプ・個性の人材をどこまで包含してベクトルを合わせていけるかどうかにあります。さまざまな多様性を包含して、それぞれの力を増幅させて結集する力、これは別の言い方をすればマネジャーの器の大きさの話です。

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