自己啓発の本はゴマンとあります。
読む価値のある本も多数ありますが、それらを濫読して、なるほどと思って、道理を理解しても、それがあなたの身につかなければ、習慣や行動が変わらなければ、あなたはただの自己啓発オタクになるだけです。
数多く読む必要などありません。
優れた本を2,3冊、自分の身につくまで読み込む、それが重要です。
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必要な本は2冊
9.1 『人を動かす』 人間関係に悩んでいるなら
人付き合いに悩んだり、うまく行かなかった経験があるならこの1冊です。
古い本の改訂版ですが、この本には、人間関係を円滑にし、文字通り人を動かすための原則が、豊富なエピソードを交えて書かれています。
付箋を貼る
この本を読みながら、少しでもなるほどと思った箇所、参考になった箇所に線を引き、そのページに小さな付箋を貼っていく。読み終わったころには、付箋だらけの本になっているハズです。
3ヶ月に1回読み返す
人間関係に悩むことがあったら、付箋を貼った箇所をもう一度読み返す。
3ヶ月に一度、付箋を貼った箇所を読み、頭で理解しているだけでなく、それが自分の習慣になっているなら、付箋を外す。これを3ヶ月に1度、付箋がなくなるまで繰り返す。(付箋の数が多すぎる人は、月に1度のほうが良いかもしれない。)
この本の注意点
この本から学ぶ上でひとつだけ注意点があります。この本に書かれている原則を人をあやつるコツだと勘違いしてはいけない。あなたの本心に他者に対する尊敬の念がなければ、この本を読む意味がありません。
この本は必ずあなたを助けてくれる。
アマゾンの古本でも十分きれいな本が手に入りますが、そんなに高い本ではないので、余裕があれば、新品を購入しましょう。
9.2 『7つの習慣』
この本には、人と人生の原則を教え、社会で成功するための基本が網羅されています。
自己実現やどう生きるべきかだけでなく、マネジメント、リーダーシップなど、この本の原則は、組織にかかわるすべてのことに応用できます。
500ページ近くある分厚い本ですが、すっと頭に入ってくる読み安い本です。非常に有用な本、繰り返し読む価値のある本です。この本の中のいくつかは、すでにビジネスの常識になっています。この本を知らないと、あなたは遠回りし、多くの時間を無駄にすることになります。
9.3 『夢をかなえるゾウ』
『人を動かす』は、対人関係、コミニュケーションを学ぶバイブルです。
『7つの習慣』は、生き方、組織、社会との関係性の原則、あるべき関わり方を学べます。
もっとも良いのは、この2冊を折に触れ、繰り返し、繰り返し、自分の常識、血と肉になるまで読み込むことです。
この2冊以外にも有用な自己啓発の本もありますが、自己啓発の本を何冊も読み流すのは、ただの自己啓発評論家です。人に教えることはできても、自分や自分に関わる人、組織、社会を変えることはできません。
前の2冊と違い、絶対読んでおいたほうが良い本ではありませんが、この『夢をかなえるゾウ』は、自分の変え方を物語り形式で教えてくれます。今の自分を何とかしたい、変えたいと思っているなら、この本はあなたの役に立ちます。
書かれていることの大半はそれほど目新しいことではありませんが、作者が日本人で、世代感覚も近く、笑いも散りばめられているため、おもしろく、すっと頭に入ってくると思います。
この本も読み流しては意味がありません。この本では各章でひとつ課題が出されます。あなたがそれをすぐに実践しないのならば、いつかやる程度なら、この本を読むのは時間のムダです。
ひとつだけ注意点があります。
本の中で自分のやりたい事を探す重要性が書かれていますが、そのために安易に転職すべきではありません。今の仕事が自分に向いているか、やりたい仕事かが分かるには、ブラック企業でない限り、できれば3年はやってみるべきです。安易な転職は、時間を浪費し、繰り返す程にチャンスを遠ざけていきます。
紹介しているのは、文庫版ですが、アマゾンの古本では、文庫版よりも安く新刊本が手に入ります。
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