二つのうちどちらかを選ぶ、たくさんある中からどれかを選ぶ。
会社の中だけでなく、日常生活のなかでも 何かを選ぶという判断はしょっちゅう出てきます。こんなときその場の雰囲気や思いつきで判断すると 後で後悔することになります。そうならないための判断ツールです。
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メリット/デメリットマトリックス
2つのうちどちらか選ぶなら2×2のマス、 3つから選ぶなら2×3のマスを用意します。
上の段がメリットで、下の段がデメリットです。
何個でも比較することはできますが、現実的には2~4個程の比較が向いています。3個以上なら判断ツール2の評価テーブルの方がよいでしょう。
比較するのが2つなら、一方のメリットが片方のデメリットだったりしますので、それぞれの違う点を中心に洗い出していくと、検討するポイントが分かりやすくなります。
以下が手順です。
サンプル:北海道旅行の宿泊先の比較
(1) メリットデメリットの枠を作る。
少人数なら大きめの紙や、ホワイトボードでも よいでしょう。後で整理することを考えると、EXCELで枠を作成し プロジェクタで写すと効率的です。
(2) メリット・デメリットを洗い出す。
ランダムに、思いつくままメリット、デメリットを出します。このとき重要なのはこの段階で、「これは大したメリットではない」とか評価しないことです。沢山、いろいろな角度から洗い出すことが重要です。
(3) メリット・デメリットを整理する。
洗い出した項目が5つ程度ならこのステップは省略してもかまいません。
いろいろ出てきたなら、グルーピングして並び替えてから検討するとよいでしょう。グルーピングの分類としては、「早い/安い/旨い」を参考にしてください。グルーピングをすると書き漏れていた項目が出てきますので、ここで追加します。
(4) 個別項目を評価する。
洗い出した項目を評価し、頭に記号を付けていきます。評価が妥当かどうかを話し合いましょう。
メリット項目 ○:重要なメリット △:メリット ―:あまり重要ではない
デメリット項目 ●:大きなデメリット ▲:デメリット -:あまり重要ではない
(5) 選ぶ。
上の(4)で評価のついたメリット・デメリット表を見ながら、意見を交わし、どれにすべきか結論を出します。結論が出たところで、なぜそう決めたのかコメントを記録しておきましょう。
早い/安い/旨い
これは筋肉マンで出てくる牛丼の吉野家キャッチコピーですが、 判断する要素は、極論するとこの3つに集約されます。 評価項目を洗い出すときのヒントにしてください。
早い:の評価は次のようなものです。
・ 必要な時間、日数、期間
・ 距離的に近い・遠い
※パソコンの処理速度や車の加速など、性能に関する「早い」は「旨い」で分類してください。
安い:
・ 購入価格、設置導入費用
・ 毎月かかる費用、通信費、水光熱費、場所代、消耗品費 ・ メンテナンス、故障時の費用
・ 必要な道具などの追加費用
・ 清算時の価値
・ こちら側の必要人数、人時(導入時、毎月)
など
旨い:
・ 品質、性能 ・ 量的な十分さ
・ コンパクトさ
・ 心地よさ/静かさ
・ 味 ・ 見栄え/ステータス
・ 製品自体の信頼性/故障の頻度
・ 担当者に対する信頼
・ アフター、定期メンテナンスの質(技術的な質、点検項目が多い、など)
・ 障害/トラブル対応体制(いつでも連絡がつく、すぐに来る、など)
など 。
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