社外監査役や社外取締役に重点を置くコーポレート・ガバナンスの考え方は、コンプライアンスにウエイトを置いた場合の考え方で、会社ぐるみの不正を防ぐ仕組みとして、ある意味分かりやすい面もあります。

法令順守だけでは意味がない
ただ企業の目的・存在意義は、コンプライアンス、法令順守にあるわけではありません。もちろん法令順守は当然ですが、その企業が存在する意義は、いかに顧客に価値を提供し続けられるかにあります。その場合に求められるコーポレート・ガバナンスとは、場面や環境、時代が変っても、その企業らしいやり方、考え方で価値を生み出せる構造、仕組みになります。

企業の寿命は30年といわれますが、これは創業者が精力的に働ける期間と呼応します。その間に商品やサービスを生み出し、企業が発展するわけですが、多くの企業で創業者の引退とともに衰退が始まります。企業が創業者とともに滅び去らないためには、創業者が商品やサービスを生み出す根本となっている思想、価値観、考え方が、創業者が去った後もその企業の骨格をなしている必要があります。

DNAを作る
これはよく企業のDNAと呼ばれるものですが、その企業らしさを失わない構造と仕組みづくりこそ、創業者を越えて、企業をその企業らしく存続させるものだと思います。
ややもすると社外取締役や独立役員の必要性に終始する「コーポレート・ガバナンス」という言葉にとらわれずに、本来の企業の永続性を維持する枠組み・仕組みづくりとしてのコーポレート・ガバナンスが必要です。

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